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理科室で恋をしましょ

第11章 会話の少ない理科室

そしてアタシは理科室に入る前に頬を叩いた。

「駄目だよ、すずか。顔を見てドキドキしない。ドキドキしない。ドキドキしない」

すると、頭上から低くてアタシの大好きな声が響いた。

「誰の顔見てドキドキしちゃうの?」

ギクっ!!ヤバイ。さ、佐藤先生だ…

「い、いいえ。何でもないです…あ、そ、そんなことより早く理科室開けてください」

ガチャ

アタシはそそくさと理科室へ入った。

すると…

バンっ!!

扉をおもいっきり閉めた先生はアタシにちかずいてきた。

アタシは後ろに下がる。

でも先生はどんどん近ずいてくる。

ドン

い、行き止まり。どうしよ…ドキドキが止まらない。

その間も先生は止まらずどんどん近ずいてくる。

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