
私の初恋[実話]
第1章 ともだち
「京ちゃん!県大会出場おめでとー!」
大会明けの学校。
B組では京ちゃんを祝う声が飛びかっていた。
陸上部の長距離走で二位だった京ちゃん。
私は素直にすごいと思った。
「おーい!伊藤に藤咲!
俺の祝い何してくれんの!?」
いつもの得意顔な京ちゃん。
「そりゃーもちろんカラオケでしょ!」
私とゆうちゃんの息がぴったりあった。
「イエーイ!!じゃ、今週の日曜な!」
京ちゃんが嬉しそうに笑った。
なんていうんだろう。
京ちゃんが笑うと幸せな気持ちになる。
それは私にとって京ちゃんは、大事な
「ともだち」だからだよね。
