
貴方の知らない場所で
第9章 見つめる…
カラカラ……と―――…
二階の窓が開き……
ベランダに……駆が出てきた…
気づかれる!!!
少し…体を縮ませる…
でも―――――…気がついて欲しかった…
そんな……変な葛藤はあった…
ベランダに出た駆は…
腕を擦りながら…タバコに火をつけた…
そして…ポケットから…スマホを取り出し…
「…さぶ…
律子に…メールしとくか…」
と…面倒臭さそうに…画面の指が…短く動いた…
「…えっと…《大丈夫か?仕事…が起動に乗るまで…会わないほうがいいかも…愛してるよ》って…こんなもんか?」
軽く…短い…メール…
タバコを吸いながら…今度は…かかってきた電話にでた…
