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3人のお坊ちゃま?

第1章 ・ 一生の涙




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母「うぅっ………泣けたわ…」




映画が終わり照明が徐々に点いて行くと、お母さんが涙をぼろぼろ流しながらビックリする程に感想をベラベラ言っていた。




映画はサスペンスホラーになっていて、最後に女性と男性の想いが繋がると言う、いかにも感動しそうな映画だった。




父「ちょっと大袈裟だろ。泣いてるのお前だけだぞ」




母「あの女の人だって泣いてるじゃない…うっ」




父「あれは欠伸してるだけだろ!」



見てみるとただ欠伸をしている50代くらいの女性で、お父さんと私は顔を見合わせ苦笑いしていた。



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