
アイドル君からダイエット命令
第3章 オーディション
私は尻餅をついた
お尻をなでながら
起き上がる。
「いったたぁ……
あ、あのぉ……」
キャップのせいで
よく見えないけど、
すごく顔が
整ってる人…。
「はぁはぁ……
あっ!」
男性は私を見た瞬間
顔をそむけた。
え?なに?
……私が
キモイから……?
「あ、すいません。
急いでて……」
男性は顔をそむけたまま
立ち上がった。
「っ……!?
いったぁ…!」
「あ、大丈夫ですか?」
右足を抑えて
うずくまる男性。
「えっと……
とりあえず救護室に
行きましょう!」
