
アイドル君からダイエット命令
第3章 オーディション
「え?うん…
だからこうやって
オーディションも…」
救護室の
時計を見上げる。
もう少しで
オーディションの時間だ。
このまま出ない方が
恥をかかなくて
済むかもしれない。
でも
このオーディション、
『feel』本人が
審査に付き添うらしい。
一度だけでいい。
『feel』に会いたい。
『feel』と同じ空気を
『感じたい』。
「え、オーディション…
っ……!!」
「やっばい!
俺ら遅刻じゃん!」
男性は私の言葉に
なにかを
思い出し、
その男性の言葉に
男の子は
またなにかを思い出した。
「おいもう行くぞっ!
乗れっ!」
