
男気花飾り。
第18章 冬色・ニットブルゾン
すると…睨まれているはずのチカと言うイケメンは…
笑いながら…
自己紹介しはじめた―――
「へ…?え?妹?…高木の兄貴の…奥さん?」
『一応、女性だよ』
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜?
「結婚してるんだって」
だって…どう見たって…イケメン男子じゃないか!?
ゾゾゾ…なんだ…鳥肌が…
「…【男装】…ですか?」
千花さんは…ふふふっと笑って…
『趣味ですから…』
“趣味”……あ…
何だか……嫌だった
雅を…理解できるのは…
俺だけだと思っていたのに……
女性…で…雅と同じ趣味を持つ…人物が…いる…
俺は…雅に…必要とされなくなったら――――…
そう思うと…雅の肩を…強く握っていた―――――…
「…痛い…寺…」
ハッ……
……千花さんの…存在が……
怖い……
「……ゴメン………」
