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秘密の約束

第16章 中間試験

(くっそ…麻理なんてこと言ってくれてんの…。)

私は焦った。

「神崎さん彼氏いるのー?」

先生は気持ち悪いほどの笑顔で聞いてきた。

「い、いませんよー!麻理!違うって言ってんじゃん!」

「な、なにそんなムキになってんの…。」

「だってずっとそのネタひきずってんだもん…。」

私は麻理に帰ろうと言い、すぐその場から立ち去った。

その際に、先生が麻理に説明するために使っていた計算用紙に、薄く

”ごめん。夜電話するね。”

と書いておいた。

(あー…夜が怖いなぁ…。)

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