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秘密の約束

第24章 説得

一瞬、私はなんと言ったらいいか分からずそのまま止まってしまった。

「い、いやだな〜かほ!考えすぎだって!大丈夫だよ。」

「ううん。大丈夫じゃない。お兄ちゃんだって今年は大学受験だし、変な問題は起こせないよ。
だから、親だってばれないようになんとかしようとするはず…だったら、あたしがいなくなればいいんだよ。」

「かほ…。」

「お兄ちゃんにだけは迷惑かけたくないの…。
もしも…あたしが消えたらその時はそうだったと受け入れてね、志穂…。」

「あたしは、かほのこと大好きだしかほに幸せになってもらいたい…かほが選んだ道がかほにとって幸せになれるなら、あたしはとめない。」

「ありがとう。だから志穂にはなんでも話せるの。…このこと、秘密だよ?まゆにも…。」

「わかった。」

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