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秘密の約束

第24章 説得

結局かほは、両親の説得が失敗に終わってしまったのか…

かほの家から電話がきた直後、携帯に大場先生からの着信がきた。

「もしもし。」

「あ、もしもし志穂?」

「先生、どうしたの?」

「青山とかほちゃんがいなくなったの、もう聞いた?」

「うん。聞いた。あたしね…昨日かほにあったの…かほ…もうすでにあの時に決めてたのかな…?青山先生と2人だけで生きていこうって…。あたし…とめなかったの…ねぇ、先生…あたし、間違えてるかな?」

昨日までは自信を持っていたことだったのに、本当にかほがいなくなった瞬間、自分が全て悪いのではないかという恐怖心に襲われた。

今にも泣き出しそうで、声を震わせながら。

誰かに間違えてないって言って欲しかったのだろうか…。

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