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秘密の約束

第26章 新たなライバル

私には最近、新たなライバルが出現した。

確かに大場先生のことが好きな人はたくさんいる。

そういう意味ではみんなライバルなのかもしれないが、彼女だけはその中でもさらに凄かった。

私は、昨日出された特別宿題を出すべく教務室まで行った。

「失礼しまーす。大場先せ…」

「せんせー♡せんせー髪切りましたよね??やっぱりー♡あたし、夏から1回も切ってないんですけどぉどうしようかなぁ…?」

(こいつ…)

カウンター越しに先生と話す語尾に♡をつけているこの人、隣のクラスの武田優希。

先生と2人で楽しそうに話しやがって…。

私は2人の空気に構わず話しかけた。

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