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秘密の約束

第4章 再試

放課後、部活には遅刻の連絡を入れて、指定された進路指導室へと向かった。

「失礼しまーす!」

進路指導室の扉を開けると、そこには大場先生が1人座っていた。

先生は、答案の採点をしている最中だった。

「あっ!やっと来た!」

私に気付くと、笑ってこちらを向いた。

「遅くなってごめんなさい…あれ?他の人は?」

「今日再試になったのは神崎さんだけだよ〜。」

「えー!!そんなの再試やる意味ないじゃん!」

「だって、そうしないと神崎さん俺に数学聞きに来ないっしょっ!」

「放課後は先生忙しそうだし、部活あるし…。」

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