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秘密の約束

第29章 春休み

結局、文系選択をした私は今月で数学とはおさらばということになった。

つまりは、大場先生の授業を受けるのも今月で最後ということになる。

先生の授業が受けられなくなるのはさみしいが、かと言って理系の道に進めるほどの能力も持っていない。

ほぼ毎日ある数学の授業を、1時間1時間、前よりももっと意識して受けるようになった。

(あーあ…もう先生の授業を受けることはないんだな…。)

苦手な数学と別れるとは言え、やはりさみしい。

しかも、先生は違う学年の補佐のため本格的に関わりがなくなってしまうのだ。

そのことに関して、先生は一体どう思っているのだろうか…?

さみしいと思ってくれているのだろうか…?

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