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秘密の約束

第11章 海

その日私は電車の中でもあまり元気が出ず、寝てしまった。

片山と松永は同じ最寄りで、果歩と真由が同じ最寄りだった。私と大川は果歩と真由の最寄りからさらにバスに乗る。

小学校の時もいつも塾の帰りは同じバス停に並んでいた。

「今日心配だから、志穂のこと送るよ。」

他のみんなとは別れ、2人でバスを待っている時に言われた。

「え、いいよー!そんな悪いよ!」

「大丈夫大丈夫!俺とお前、バス停3個分しか離れてないんだから!」

「で、でも…。」

「俺が送りたいだけだから!」

「ありがとう!」

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