テキストサイズ

エースの彼と………

第2章 サッカー部のマネージャー

抱きしめられたくらいで濡れるとか
ちょっと恥ずかしい



でも、先輩も悪いよ………


勉強も運動もできて
カッコよくて身長も高くて
モテモテで



そんな人から抱きしめられたら









なんてことを
ひたすら考えながら



もう誰もいないであろう部室の扉を開けた





「え?先輩………?」

「リリ、いつもこんな時間まで仕事してんの?」

「え、あ………まぁ」



部室で先輩と2人きり
誰もいない部室棟………







いやいや、
変なこと考えすぎか





ちょっとバカみたいだったなw






「ねぇ、リリ………」




いつもより少し低い先輩の声

………もしかして、怒ってる?




「仕事を頼んだのは俺だけどさ……」

「?」

「こんな無理しなくていいよ?」

「え?」

「疲れたでしょ?一緒帰ろ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ