テキストサイズ

なの×なの!

第3章 紗羅

まあ、その話は置いといて···。



優は髪をずっと触っている。


さすがに二回もやめてと言ったら紗羅が怒ってきそうなので、うぅと我慢する。


「···ふふ。か~わいい。」


「·······。」


「そうそう。それでいいんだよ。···だって乃愛ちゃん、ここ、追い出されたら···帰るとこ、ないよね?」



「···っ」


確かにそうだ。ここを追い出されたら行くところも帰るところもない。


ヘタに何かを言って追い出されたらもとも子もない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ