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陽だまりの仮面 -嘘-

第6章 本腰?

なかなか、自分でいい事を言ったなと思いながら


うんうんと1人満足気に頷くあたしに



「………は?」



さっきまでの怪訝そうな、呆れた風な、不満気な顔から花木君の顔は

またいつもの



THE 無。



……うん。



いつもが無表情だから、たまに見せる表情が少し怖かったりもしたけれど

こうして見ると改めて思う。



無表情が1番怖いんだ。って。



だって、こういう時の花木君の声って




「僕に、もっと本気で取り組めと。

そう言ったんですか?」




………ほらね?



無感情な声色過ぎて余計怖さが倍増。




「僕は少なくとも牧村さんよりは真剣に取り組んでますが?」



「いや、そうなんです…けど…」



「けど。…なんです?」



いやいやいや。

眼鏡の奥の目が心無しか怖いんですけどーっ!






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