 
さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~
 沙絢の中で翌日の夜、ビルの屋上に駆けつけた男との会話が甦る。あの時、男はあちこち怪我をしていると言っていた。
「じゃあ、あのときの怪我っていうのは」
男が頷いた。
「そう、組織を抜けるための制裁(リンチ)のようなもの。俺はつくづく運が良いんだよ。組織ってもヤクザとか関係ない、素人集団だったから、あの程度で済んだのさ。もし玄人の大きな組織だったら、冗談でなく生命はなかったろううな」
「じゃあ、あのときの怪我っていうのは」
男が頷いた。
「そう、組織を抜けるための制裁(リンチ)のようなもの。俺はつくづく運が良いんだよ。組織ってもヤクザとか関係ない、素人集団だったから、あの程度で済んだのさ。もし玄人の大きな組織だったら、冗談でなく生命はなかったろううな」
 
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