さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~
「お兄さんに出逢って、まるで急にお兄ちゃんができたみたい」
思いつくまま口にすれば、男が落胆の顔をした。
「お前なぁ、これでも一応、年頃の男と女だぞ。いきなり兄と言われてもな。俺は男には見えないのか?」
どこまでが本気なのか冗談なのか判らない。茫洋として掴みどころがないともいえるけれど、不思議と嫌みはない。むしろ、この男なら信じられると思えるような確かさを底に秘めているような気がした。
思いつくまま口にすれば、男が落胆の顔をした。
「お前なぁ、これでも一応、年頃の男と女だぞ。いきなり兄と言われてもな。俺は男には見えないのか?」
どこまでが本気なのか冗談なのか判らない。茫洋として掴みどころがないともいえるけれど、不思議と嫌みはない。むしろ、この男なら信じられると思えるような確かさを底に秘めているような気がした。
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