 
さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~
 沙絢は柵の向こうにひろがる無数の灯りを見つめた。はるか向こうに海を臨んだ街の中央を高速道路がひとすじ、まばゆい光の粒を連ねたように貫いている。それを取り囲むように煌めく灯りたちは紛れもなく人の住んでいる証であった。
地方都市として知られているN市だが、街の中心部にはビル群が目立つものの、まだ大都会のような超高層ビルが林立しているわけではない。今の時間、企業が入っているビルに灯りはなく、数え切れないほどのたくさんの灯りは人家のものである。
地方都市として知られているN市だが、街の中心部にはビル群が目立つものの、まだ大都会のような超高層ビルが林立しているわけではない。今の時間、企業が入っているビルに灯りはなく、数え切れないほどのたくさんの灯りは人家のものである。
 
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