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それでも私はここにいる

第134章 確執

私はあなたを産みました
あなたに逢いたかったから
あなたの親になりたかったから
でも…
理想と現実は
離れていて…
理想的な母親になりたい私は
最低な母親になってしまった…
あなたを愛してる
あなたを誇りに思っている
それを上手く伝えられない
それを上手く表現もできない
今更伝えてもあなたに信じてもらえるのでしょうか
あなたの母になった時に
流した涙
あなたが呼んでくれた
ママの言葉
今でも忘れていない
大事な宝物
どうか
わかって?
私があなたを憎んでいないことを
あなたが望むその世界を維持するために
私が頑張っていることを
わかって?
認めて?
母も人間です
子供が母を必要としないのならば
私は母になれないのです
あなたが認めてくれなければ
誰が私を母と呼ぶのでしょう…
私の愛しき子供
あなたを産んだのは私です

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