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それでも私はここにいる

第43章 コタツに犬とわたし

寒さが一段と厳しい日
コタツに入って暖まる
トタトタと犬もやって来て
うたた寝する私の耳を舐め回す
気がすむと隣に体をすり付けて
安心したように寝はじめた
夢を見てるの?
甘える様に口をもぐもぐさせている
まだまだ甘えたい年頃で
今君は幸せかい?
君が幸せであるよう祈りつつ
コタツの布団を犬にかけた
コタツに犬とわたし
並んで寝息をたてている
こんな些細な日常が
幸せなんだと思うんだ
ある寒い寒い寒い日の出来事




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