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それでも私はここにいる

第61章 北風

枯れ木に申し訳なく付いた茶色の葉
つめたい北風が吹きつけて
葉はクルクルとまわり
凍りついた水溜まりに落ちた
子どもが面白げに凍った水を割っていく
また風は割れた氷の上をはしり
私の元へ向かってくる
冷たい風は私の心を凍てつかせ
より一層孤独を引き立てる
あぁ私は独り
今いなくなっても
誰も気付かない

北風が吹いている
枯れ木を揺らし
寂しい音色をたてて
私に冷たくあたる
あぁ春はまだまだまだ遠い…

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