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新しいクラスに入って、麻倉 紗季(あさくら さき)と話していた。紗季は、中学2年のときに仲良くなった友達だ。

「また1年間よろしくー!」

「こちらこそー!」

そんな会話をしていると、教室のドアが勢いよく開き、そこには岸本先生が立っていた。
先生は教卓のところに行き、みんなを見た。

「1年間よろしく。今年は受験生だから、しっかり自覚持って学校生活を送るように。」

…かたっ。もっと明るく挨拶したらいいのに…。もうやる気なくしちゃうよ。

そして、3年4組での中学最後の学校生活がスタートした。