
残業・メモ子
第56章 受葉
そっけない…文章が……
芽依子らしくて…
口の端が…上がった…
返信を返そうと…画面へタッチしようとした瞬間…
プル…プル…
と…メールを受信した!
トクン!っと…気持ちが跳ねた…
芽依子だったら―――――…と…
メールを開く…
《…藤原…
俺……芽依子を大事にしたいって―――――マジで思ってる》
……メールを開いた事を…後悔しそうになった――――…
「……だってよ――――
芽依子………よかったな」
俺は、大島にも…芽依子にも…返信はしなかった…
スマホを見つめたまま…
ベッドに横になる…
いつの間にか…芽依子のメールを…眺めていた…
《スープポット、ありがとう》
そっけない…メール…
俺の…指は…
画面の“保護”って所を…押していた……
………芽依子…笑うかな…
こんな…俺を―――――…
