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残業・メモ子

第66章 親心

『はい…
大島さんは……安心します…

でも…藤原さんのは/////
もっと……欲しいって……

…違うなぁ〜って―――…』



私は…安心する大島の腕の中で……頬を擦り寄せた…



「あ〜〜〜〜……ギャフン」




『……?』



「…そっか…芽依子は…
ちゃんと…感じ始めてたんだな……悔しいけど……

藤原は―――――…いい奴だから…大丈夫だ……」





私は……大島の声に……


癒されていた―――――…





プルル…プルル――――…



「ん?メール?」



スマホを取り出すと…



母からメールが届いていた…




《芽依子…

今から会える?親子で…誰にも邪魔されず……話したいことがあるの……

〇〇〇ホテルの510号室で待っています………


――――――――母より》




私は…大島と…そのメールを見た…



向き合わないと…と…決めていて…メールだけのやり取りに…甘んじていた自分に……


賽は投げられた――――…





「行くの……?」



『……まともに…ぶつかった事…なかったですし…

このままだと………ダメな気がして――――――…』




大島は…私をもう一度…強く抱きしめた…



「強くなって…マスマス綺麗になるなぁ〜芽依子は…
藤原に…嫉妬しちゃう!」



『何…言ってるんですか?』




「……芽依子……自分の気持ち…気がついてね〜の?」




『……気持ち?』




大島は呆れたように私の頭を撫でる…




「惚れた女が…鈍感でよかったのか…悪かったのか…微妙になってきた…」





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