
残業・メモ子
第67章 蛞蝓
510号室の予備だしベルを鳴らし…
ドアの前で…母が出てくるのを待った―――――…
ガチャ――――――…キィ…
「ま…待ってたよ…
め…め、芽依子…お嬢様……」
扉を開けたのは……
母の秘書の――――…
筧だった―――――――…
『………あっ…』!!!
私が驚き……声を出そうとした瞬間に!!!
筧に腕を捕まれ―――――!!!
部屋の中へ引き入れられた!!!
『なっ!!!筧さん…?』
筧さんは…ガチャリと…部屋に鍵をかけ…
チェーンロックまで……かけた…
嫌な予感しか…しない……
