俺の妹はこんなに可愛い。
第7章 『天使の寝顔に、妹っちゃう♪』
やがて自身の診察の番が近付いて来るに連れ、彼女のその横暴さは増していく――
怯えながら三女「にーちゃ……あっち、おねーさんだから……あとでいいよ」
(訳:お先に診てもらいなさいな兄上……わたくしはお姉さんなので、全然まったくこれっぽっちも怖くないので……診察は後回しで結構ですことよ)
――本当は怖い癖に強がり、強がっている癖して診察順を入れ替えるよう哀願してくる横暴な2歳児。
策士な18歳児「じゃっ、お姉さんは俺が診て貰ってる所を見ててっ」
2歳児なりの自尊心を刺激しないよう提案したその作戦とは――先に兄の安全かつ健全な診察模様を見せておく事で、後に診察を控える三女の緊張を緩和してあげると言う内容だった。ああ素晴らしき哉、シスコンタクティクス!
怯えながら兄「らめえええー!!」
怯えながら兄「そんな長くて大っきい管をアソコの穴(鼻の穴)に入れちゃ、らめなのおおおー!!」
三女「っ!?!?」
診察室中の看護婦さんたち『wwww』
しかし16個下の妹よりもことごとく怖がってしまったお兄ちゃんのせいで、この作戦もことごとく裏目に。お兄ちゃんに取っての絶叫は、妹に取っての絶叫にも成り、診察室中を爆笑の渦に巻き込んだ……。
兄&妹『うわああああ〜〜んっ!!!』
お医者さん「はいはい、ダイジョブでちゅよー♪こわくないでちゅよー♪」
(本当は自分だって診察が苦手な癖して)オワコンタクティクスを企てた結果、幼児同等の扱いを受けてしまう無謀な18歳児……。
(次㌻につづく♪)