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顔を近付けてコソコソと話す真希と光瑠を総一が横目で眺める。



「光瑠…」


「なんだ」



ビクッと身体を震わせた光瑠は恐る恐る総一の方を見る。


総一は真希と光瑠に近付いてお酒の匂いを漂わせながら、口角を上げた。



「君たちのキスも中々見応えあったよ…。」


「「 っ…！！ 」」



真希と光瑠は総一の言葉に大きく目を見開いた。



「ぅっ……」



恥ずかしすぎて両手で顔を覆っている真希を要は首を傾げて眺める。



まさかこんなに中から見えるとは思っていなかったので、かなり激しく長いキスをしてしまった…



それを見られていたのかと、光瑠は耳まで熱くなるのを感じ、片手で顔を覆ったままうつ向いた。


不思議な二人の様子を総一以外の人間は眉をしかめて眺める。



「もうっ…帰るぞ！！」



乱暴な光瑠の言葉に真希が顔を手で覆ったままコクコクと頷いた。