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春の風

第3章 好き?

────…それから何ヶ月か経ち

あとちょっとで夏休みだ、とみんながうきうきしていた

俺は廊下でたまに彼女とすれ違った

すれ違うたびに目で追ってしまう

いつか謝りたい
ずっとそう思っていたが

なかなか話しかけることができなくて、こんなに経ってしまった


彼女をいつも見ていることに
3人はすぐ気づいた

「ハル、あの子の事気になるんでしょ?

好きなんじゃないの?」

太一にそんなことを聞かれたが

俺は否定した

謝るチャンスを伺ってるだけで、
気になるとかそんなんじゃないって思い込んでいたんだ

彼女が気になるのはそれのせいだって……







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