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華姫と鮮血の恋

第1章 鮮血

(うわ゛…またァ?、最悪………)

湯浴みを終えて寝所の扉を開けると同時に紅覇は思った。

自分の寝台のそばに、女の影があったからだ。

練 紅覇は煌帝国の第三皇子。

第三位とは言え継承権を持った皇子である。

そんな皇子には、時として夜の公務があった。

夜伽。

生まれたままの姿になった男女が絡み合う激しい行為が、紅覇は好きではなかった。

さらに言えば、これは仕事。

そんなことで女を抱くのは、絶対に嫌だった。

今までも、夜伽の際に訪れた女には、強制的にかえってもらっていた。

今回も、そうするつもりで女の肩に手をかける。

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