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I'll protect you.

第16章 夏休み



あれから、私達はもとの生活に戻った


毎日一緒に登下校をし、

たまにみんなで遊んで、

それ以外はみらいちゃんには秘密だけど秘密基地に行った


秘密基地は、三日前に台風が直撃したせいでまた掃除をするハメになってしまった



「台風なんかなくなればいいんだ!」


コウキ君がホウキをブンブン振り回しながら暴れた

…そのせいでホコリが舞う…


『ホコリ舞ってるでしょ!

掃除しないならホウキ置きなさい!』


「やだ!!!」


「「なんでだよ!?」」


いつもの流れ


特に面白くないのになぜか笑ってしまう


こんな他愛もない会話ばっかりなのに楽しくてあっという間に辺りは暗くなる


「そろそろ帰らなきゃな…」


…みんなには帰りを待っている家族がいる

それが私にとっては羨ましいものだった


お母さんは最近、三日に一回帰ってくる
しかも私が寝てる間だからほとんど顔を合わせていなかった


…でも、私はちっとも寂しくなんてなかった


朝になればみんなが居て、

暗くなるまでずっと一緒


それだけで私は幸せだった



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