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I'll protect you.

第35章 遊園地



迷子センターについて、アナウンスでお兄ちゃんを呼んでもらってから5分


あいちゃんに夢中なカナの提案で、あいちゃんのお兄ちゃんが来るまで一緒に待ってあげることになった。



「あいちゃんあまり遠くに行っちゃダメだよ!」



『はーい!』



そう言ってあいちゃんはカナのところへ戻ろうと走っていると、何もない場所で盛大に転んだあいちゃん


『……うっ……』



ヤバい……これは……!!



私達は耳を塞ごうと手を耳に当てた瞬間、私の目の前を誰かが走って横切った




「大丈夫!?」



転んで地面に座り込んで泣いているあいちゃんの体を軽々と持ちあげ自分の膝の上に座らせた



擦り剥けた傷についた砂を優しくほろってコウキ君はその傷を手で覆った。



「今からお兄さんが笑わせてあげるから。

あいちゃんは泣かないで!

あいちゃんは笑ってたほうがすっごく可愛いんだから」



コウキ君はあいちゃんに眩しいくらいのお日様スマイルを向けて、あいちゃんの為にもらってきたであろう黄色の風船をあいちゃんに渡した






”笑わせてあげる”って言うくらいだから


何か面白いことをするのかと思いきや、


ただ、楽しく話をしているようだった。









「ほら!もう痛くないだろ?

楽しければ痛みなんか忘れちゃうんだぞ」









そう言って、あいちゃんを元気付けるコウキ君から目が離せなかった


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