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I'll protect you.

第36章 犠牲




「はい、鞄な。

気をつけて帰れよ」



持ってきた鞄をコウとユウに渡して体育館を出ようとするとコウが え!? と声をあげた。



「カナも帰ろうよ!?」


「……誰がいない分のノート取るんだよ。

しかも、俺らが急にいなくなったら不自然だろ」



二人いなくなった時点で不自然だけどな……



「そっか!わかった

鞄ありがとなー!!」



『……ありがと』



「へーい。

ユウ、元気出せよ。

また後でなー』



俺は玄関で二人を見送って、一人戦場へと向かった




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