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I'll protect you.

第40章 受験生





この時期の3年生には冬休みなんてない。




クリスマスも大晦日も正月も




勉強三昧




『ここわかんないっ!!』


「なんだこれ!こんなのやったか!!?」


「わからーーーん!!」




勉強……頑張ってます……




「これが数Ⅰだと……?

こんなのやったか……?」


「数Ⅰの教科書貸してくれー」


『探せばあると思う!

ちょっと待ってて!』



私はリビングの隣にある自分の部屋の押入れを開けて高1と書かれたダンボールを出した。



数Ⅰの教科書は……



あった!



私は数Ⅰの教科書とノートを取った



すると、パサッとルーズリーフの束が落ちてきた。



……?



私はその紙を拾って題名を見た




《 優 専用 試験対策 》




これ……心君が作ってくれたやつだ……



私はこの紙を持って二人の元に置いた。




『また、心君に教えてもらおう!』



私の言葉に二人は目が点になっていたけど私が持ってきたプリントを見て納得。



「俺も探せばそれ出てくるぞ!

ちょっと探してくる!」


「俺も1回家帰って探してくるわ!」




離れていても、助け合えるのが私達だよね!



心君の対策プリントのおかげで何とかできるようになった私達



「心がいたらな……

教えてもらえたのに」


「俺らが高校受かったの半分以上は心のおかげだったしな……」


『……。』




心君はやっぱり凄い人だ。



みんなを明るい未来に導いてくれてたんだもん。



そんなこと、普通の高校生じゃできないよ……



心君、



私はあなたに何をしてあげられましたか…?




「よ〜し!やるぞ!!」






センター試験まであと数日





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