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ショートラブストーリー

第1章 真由美

「ご馳走さまでした。とっても美味しかったです」

笑顔を浮かべたあたしに、高橋さんは

「元気でたみたいだね?」

「はい!ラテのお陰です。アートまたお願いしますね」

するとちょっと困った顔をした。…あれ?

「実はあれはまだオーナーのOK出てないからメニューにないんだ…真由美ちゃんに元気になって欲しくて特別に、ね」

「…」

「真由美ちゃんは笑顔じゃなきゃね。仕事もきっとうまくいくよ。頑張って!」



お店から会社までの間、あたしの頭の中は高橋さんへの思いであふれてた。


特別扱いしてくれたのって…少しはあたしの事思ってくれるのかな?

優しいのも気にかけてくれるのも、お客さんだから?それとも…

どうしよう

告白…しようかな



それから数日間

告白を決意したのになかなかチャンスに恵まれず

そのうち仕事が忙しくなってきて、カフェにも通えない日々を過ごしていた…

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