テキストサイズ

第1章 転入生

「桜ーっ!やったね、同クラだよ!」
「うん、やったね、美咲!」
幼なじみで親友の雨宮 美咲と同じクラスだという確認をして、いつものように教室に入る。
洗いたての制服に身を包み、今日も元気に登校した。
「あ、おはよー、桜!」
「うっす今年も同じクラスだよー!」
3分の1は去年と同じメンツ。
3分の1はおととし同じクラスだった人たち。
残り3分の1は初めて同じクラスになった人たちだった。
「新しい友達いっぱいできるといいね、桜!」
「そーだね。」
クラスのメンバーもまあ気になるんだけど、やっぱりもっと気になるのは後輩。
三年生になった私たちは、部活を共にする最後の仲間として、今年の一年生はかなり重要になってくる。
ちなみに私は吹奏楽部でトランペットを吹いている身である。
美咲はクラリネットだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ