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22歳の僕

第2章 22歳の僕

僕は凍りついた。まさか倉庫に先輩がいるなんて。先輩と目がしばらく合い時間が止まったような感覚に陥った。「何をしにきたの?」と先輩が先に口を開いた。「あ、景品を取りに行くように言われて…すいませんでした」僕は逃げるように倉庫から出た。
なんて事をしてしまったんだ。今日はやることなすことすべて裏目にでる…
倉庫であった先輩は僕は特に苦手だった。僕が言うのもなんだが見た目がとにかく恐く、口調も荒々しい。ヤンキー丸だしが明白。特にこの先輩にはビビっていた。僕は景品を持ちながら店の中を歩き出した。だが待てよ。僕はさっきまで仕事を辞めようと思っていたんだし、何と思われようと関係ないじゃないか。先輩に何を思われたって構わない。何を思われても関係ないぞ!僕は開き直った。

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