御猫倶楽部
第24章 2月15日
~実話~
ある女の子はとてもきれいでしたが
わがままだったのでいじめられてました
中学生になった女の子は
友達をつくろうとヤンキーになりました
グループ社会のヤンキーになれば
自然と友達ができると考えたからです
そんなある日
一つ年上の男の子に出会いました
その子もヤンキーでしたが、大勢でつるまず一匹狼タイプでした
初めてきちんと話した時からたくさんの事を話しました
「思いやりってなんだろ?」
「愛ってなんだろ?」
「自由ってなんだろ?」
そんなある日
中学で一番仲のいい子といた女の子は
財布からお金がなくなってることに気付きました
「あなたといるとお金がなくなってる」
「ごめん。私が盗んだ」
ヤンキーになれば毎日一緒に過ごす友達ができると思ってた女の子は大失敗
泣きながら男の子に相談しました
「私は友達のつくりかたがわからない、もう無理かもしれない」
すると男の子はこう答えました
「お前の居場所は俺がつくるから泣くな」
『何をそんな無責任な、どうせ無理だよ』
女の子はそう思いながらすごく嬉しく思いました
それから10年後
男の子は4人でバンドを組んでました
そのバンドにはあの女の子の姿もありました
男の子は約束通り女の子の居場所をつくったのです
そんなある日
「俺は嘘をつかない、他人にも、自分にも」
その男の子の生き方に耐えられなくなり
大ゲンカをしバンド解散の危機となりました
なんとか仲直りして
不安の中女の子は歌詞を書きました
空は青く澄み渡り海を目指して歩く
怖いものなんてない僕らはもう一人じゃない
この歌詞をみた男の子は女の子に言いました
「これ凄くいいよ」
その言葉が何よりも嬉しくて一人で泣いたのでした
そして男の子はそれに返答を書きました
大切な何かが壊れたあの夜に
僕は君を探して一人で歩いていた
煌めきのような人生の中で君に出会えて
僕は本当によかった
ここの「君」は女の子のこと
男の子にも女の子にも互いが大切な存在であったのです
-怖くても大丈夫僕らはもう一人じゃない-
そして男の子は言いました
「いつまでもいつまでもこの4人でいたい」と
( SEKAI NO OWARI Fukase, Saori )