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禁断兄妹

第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~


「お兄、ちゃん‥‥っ‥‥!」


私の声に
お兄ちゃんは無言のまま右胸から離れて
左胸へ
強く吸い上げながら口に含んだ先端を
舌先で強く弾く。


「あぅッ!」


弄ぶように何度も強く弾かれて
そこから広がる痺れるような快感が背筋を駆け登る。


「あッ、あーーー‥‥ッ!」


顎を上げ仰け反った私の首筋を
追いかけるようにお兄ちゃんの濡れた唇が這い上がって
私の唇を塞ぐ。


「ン‥‥ッ‥‥」


深く入り込むお兄ちゃんの舌
柔らかく絡めとられて
甘く吸われて
気が遠くなる。


「‥‥可愛い‥‥」


ずっと黙っていたお兄ちゃんが
熱い息を吐きながら囁いた。

強く閉じていた目を開くと
乱れた前髪の間から覗く
妖艶に細められたお兄ちゃんの瞳


「可愛くて可愛くて‥‥仕方ないよ‥‥」


燃えるような熱を帯びたその表情と言葉に
胸がかきむしられる。


「もっと鳴かせたい‥‥」


繋いだ手に力がこめられて
お兄ちゃんの唇は下へとおりていく。

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