禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ～ひとつになる夜～
俺は律動を速め
最奥を揺らすように擦りあげた。
「ぁッ」
萌は身体を強張らせたかと思うと弾かれたように仰け反って
白い喉笛を俺に晒す。
「ーーーーー！！」
声にならない鳴き声の形に大きく開く唇
呼吸を止めたまま
長い睫毛が震えるほど強く瞳を閉じて
俺の肩に指先を食い込ませる。
明らかに中で感じている萌
俺自身が一層狂おしく締めつけられて
目が眩む。
「ここ‥‥感じるの‥‥？」
激しく突き上げないように精一杯自制しながら
俺自身を最奥へ押し当てて小刻みに擦りあげると
萌は大きく両足を跳ね上げて
止めていた熱い息を
甲高い鳴き声ともに一気に吐き出した。
「や、あンッ、だめ、あア‥‥ッ！」
腕の中
暴れるように左右に首を振る萌
一気に発汗する肌
仄かな明かりにしっとりと艶めいて
乱れる髪の隙間から
あの日のイヤリングが光って
綺麗だ
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える