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禁断兄妹

第54章 由奈~終わりの始まり②~


その日を境に
修斗からの連絡が途絶えた。

今まで私がどんなに生意気な口をきいても
どんなに険悪な空気になっても


「今から行っていいですか」


何事もなかったかのように
週に一度は必ず電話をしてきた修斗

一週間たっても
二週間たっても


「嬢」


あのぶっきらぼうな声を聞くことは
なかった。

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