テキストサイズ

ずっと傍に居て

第7章 運命か宿命か


Sはチラッとだけ
あたしに視線を向けて
再び彼の方を見た



Sは知っていた

彼から電話で
聞かされていた



「あんな事したことはホンマに悪いと思ってる」
「でも俺はこいつを本気で愛してる」
「頼むから諦めてくれ」

彼は手をテーブルにつけ
頭を下げた



「頭上げて下さい」

Sが冷静に言う


「僕も彼女が好きなんです」
「だから諦めるのは無理です」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ