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ダメンズlove

第2章 謎多きダメンズ・コウイチ

お店にはコウイチさんしか居なくて明らかに暇そうだった。

「暇そうだね」とわざとらしく言ってみたら「暇だね。雪も降っちゃったしね」と。

この日はダーツもせず、飲みながら新しく入荷した飲み物の話や、またこれからの予定の話なんかをして。

途中、一瞬気まずそうにしながら、コウイチさんが去年の誕生日にもらったという腕時計の話をしている時は、さすがの私でもなんとなくわかってしまうところがあって、笑顔で話を聞いていたけど、胸が苦しかった。

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