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ダメンズlove

第2章 謎多きダメンズ・コウイチ

結局、やっぱりコウイチさんは来なかった。

コウイチさんをどこか待ちながら、ふと考えて気づいたことがあった。

私の誕生日からこの日まで、私の方から誘いの連絡を何度かしたけれど、その返事はいつもメールで、時にはそれすらこない時もあった。

そして、コウイチさんの方から連絡が来ることは、一度も無かった。

もし、もしも特別ならば少しの努力でどうにかなるであろうことが、一度も無かった。

…私はやっぱり特別なんかじゃなかった。

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