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いつまでも、何年経っても切なくて

第12章 積極的な彼

着いたのは体育館の隣の倉庫だった。
跳び箱やマットなどが保管されている。


あまりいい臭いがせずに思わず鼻に手をあてる。


それを見ていた宮本は


「本当、ここ臭いよな」、と。


連れてきたのはあなたですからー!


『なんでこんな所に連れて来たの?』


「なんでって...二人になれるチャンスだからに決まってんじゃん」


と自慢気に話す。


「お前はさー...俺と会えなくて寂しくないわけ?」


寂しくないか...
いつもベッタリの奴がいるもんな...


とため息混じりで呟く。


「時間が無いから単刀直入に言うけど...」


はい...何でしょう?


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