寡黙男子
第1章 はじめの一歩から *亜紀乃の世界*
毎日、目に入るその大きくて広い背中。
プリント回したりする時くらいしか、関わり合いもなきゃ、ろくに話したこともないのに、
何故か堪らなく高橋くんに惹かれていく自分がいて…
ついに…4ヶ月前──
『あの…っ…好きですっ…』
玉砕覚悟、人生初自分から告白をしてしまった。
『……ありがとう』
あの時はすごく困った…。
だって高橋くんは、それだけ言って、頭を下げると何事も無かったかのように普通に帰っていったのだ…。
それから、よく分からない期間がなんと1ヶ月も続いた。
あれはフラれた……んだよね…
なんとなく分かってても、やっぱりモヤモヤしたまま。
『あれのどこにそんなに好きになるポイントがあるのか理解に苦しむわ…。
もぉさっさと諦めて次いきなよ!亜紀乃はかわいいんだから…!』
『んん……』
親友の奈央(なお)には散々なことずっと言われたけど…
プリント回したりする時くらいしか、関わり合いもなきゃ、ろくに話したこともないのに、
何故か堪らなく高橋くんに惹かれていく自分がいて…
ついに…4ヶ月前──
『あの…っ…好きですっ…』
玉砕覚悟、人生初自分から告白をしてしまった。
『……ありがとう』
あの時はすごく困った…。
だって高橋くんは、それだけ言って、頭を下げると何事も無かったかのように普通に帰っていったのだ…。
それから、よく分からない期間がなんと1ヶ月も続いた。
あれはフラれた……んだよね…
なんとなく分かってても、やっぱりモヤモヤしたまま。
『あれのどこにそんなに好きになるポイントがあるのか理解に苦しむわ…。
もぉさっさと諦めて次いきなよ!亜紀乃はかわいいんだから…!』
『んん……』
親友の奈央(なお)には散々なことずっと言われたけど…