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B型生徒。

第2章 new teacher

「山田さんって………その。彼氏……いるんだよね。」


こ…こいつ…ウブだ。


いや、私も“正しくは”ウブだけどさ。



「え…ええ。まあね。」


大嘘である。



「その……好きな人に告白ってどうすればいいのかな………。」



「好きな人い…いるの?」



山崎さんは顔を真っ赤にしてコクンと頷く。



誰だ!!!!!!!担任か!!!!!!!担任なのか!!!!!!!?

誰だ!!!!!!!



「ええええ。だれだれだれだれ?」



「え…えええ。そ…それは教えるの恥ずかしいよ………。」



「いいじゃない!私協力してあげるって!」



「う…うん。じゃあ言うね。私の好きな人はね、隣のクラスで、なんというか、今日一目惚れしちゃって………。」


「うんうん。」


「でもなんかその人とはほど遠いんだよね…なんか、私みたいな地味な娘とは合わないというか………。」


「え?なんで?」


「その娘すごくカッコいいから………。私とは合わないの。」


「え?それなら相手にふさわしくなるように合わせればいいじゃん。」






「すごい!!!!!!!」




「え?」




「すごいよ!!!!!!!山田さん!!!!そんな意見すぐに出てくるなんて!!!!!!!」



この娘は全く恋をしたことないのか………。




「で、その好きな人って誰?」



「と……隣のクラスの浜崎くん。」




「やめといた方がいい。」

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