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B型生徒。

第2章 new teacher

「えー。B組の担任をします。桐山です。」



誰やねん。



「今年から教師になったばかりでまだ分からないところもありますががんばります。」



ちょっとカッコいいかもぉなんて言う女子。

そうかなぁ?普通じゃね?



「笹木じゃなくてよかったねー」


「うん。」






「では今からはホームルームを始めます。」



ホームルームはまぁ、一人一人みんなの前で挨拶をしていくだけ。


「山田さくらです。みんな今年1年よろしくねっ!」


私が挨拶するとみんな、『山田ぁーーー!』『愛してる!俺の天使!』『彼氏いるのーーー?!』と相変わらずの大人気!本当に気分いいわ!


「彼氏もちろんいるわっっ♪」


『キャーーーーーーー!』


まぁ、彼氏いる設定でがんばってます。


そんなキャーキャー言われる私を見て担任の桐山が一言。


「山田さんは芸能人とかしてるんですか?」



はぃ?アホか。



「いいぇ~!違いますよぉ?」


「そうなんですか?すごい人気ですね!先生も見習います!」


「えへ!ありがとう!」






席に戻ると、



「お前相変わらずの猫かぶりだな。その根性だけは見習うわ」




と言われた。

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