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隠れて甘いkissをして

第9章 彼の正体


……初めて出逢った雨の日。

尋常ならぬオーラを感じたこと。

そう、彼はわざわざ人通りの少ないBARの裏口にタクシーを呼んだ。




会社の前で待っててくれた日。

黒い帽子を目深くかぶって、通りの端のガードレールにひっそりと座っていたこと。





一等地の住居。



高級車。



土曜の早朝からの仕事……





今までバラバラだったパズルのピースが、一気に繋がった感覚に陥る。


雷で打たれたように、体中に衝撃が走った。

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